映画「スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~」感想&考察(ネタバレありとなし)

ホラー
ホラー 映画
この記事は約5分で読めます。

スマホを落としただけなのに……殺人に巻き込まれちゃった!

人気シリーズ2作目!白石麻衣主演「スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~」を感想&考察します!

※本記事はシリーズファンの方が不快になるかもしれない文章が含まれています。ご了承ください。

第一部(ネタバレなし)

中田秀夫節炸裂の「安い画面」

f:id:typasent:20200213182641j:image
(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

実は私め、1作目は未鑑賞でございます。

試写会に当たったので初参戦!ってな経緯デス。

その状態での鑑賞でしたが、ストーリー面で追いてけぼりになることはありませんでした。

そもそも何故、1作目を観ていないかというと、

これはまあハッキリ偏見でした……「ポスターも予告も安っぽいし、監督は中田秀夫だし」と観る前から否定的だったンですよね。それがたまたま試写会に当たったンで「これを機に!」と鑑賞。

結論は「やっぱ中田秀夫だわ……」でした(汗)

中田監督の代表作といえば「リング」。

ジャパニーズホラーの名作として今なお人気を誇ります。

その後も「ホラーの名手」として数多くの作品を輩出してるンですが、当人は「本当に撮りたいものはメロドラマ」と発言しており、リング以降は恋愛色の濃い映画を手掛けています。

しかし!恋愛といっても、「世界の中心で~」といった爽やか感動モノではなく、ロマンポルノ寄りの作風なンですよね……。2019年公開の「殺人鬼を飼う女」に至ってはR18指定。中身は完全にA○です(汗)

そしてもうひとつの特徴として、「画面の安っぽさ」があります。

往年のロマンポルノを意識してあえてこのテイストなのかもしれませんが、「スマホを落とした~」のような大衆向け大型企画でコレをやるってのが、いろんな意味でスゲエ。

この「安い画面」と「A○のような展開」がサスペンスフルな場面に挟みこまれるのが「スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~」なのです。

ホラー展開が続いたかと思えば、突然アキラ100%の裸ネタが出てきたり、ずんの飯尾がA○観てたり(音だけなんですが妙にリアルで生々しい)、チームナックスの音尾さんのレイプシーンが長々続いたりとかなり奇妙なバランス。

これだけいびつな構造ながら、シリーズは日本の映画興行のトップに君臨。出演者も豪華。配給は大手映画会社「東宝」。この現象が一番ホラーでしょ……。

人気の理由

f:id:typasent:20200213182706j:image
(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

しかし!これだけ多くの観客の心を掴んでいる事実があるんですから、何か魅力があるんでしょう。その最大の魅力は「ミステリーと豪華出演者」ではないかと推察しています。

本作ではとにかく展開が二転三転します。

これが犯人だろう……と思ってたら実は違う!が何度も繰り返される。

出演者はいわずもがなですね。

主演の白石麻衣、共演の田中圭と、豪華絢爛のキャスト(と芸人さん)が画面を盛り上げます。

ただですね……。

このふたつをキッチリ真面目に活かせば、映画としてもっとマシなものになったと思うんですよ。それを本筋と関係ないギャグとエロ要素でぐちゃぐちゃにし、挙句「小便入りスープ」とか「母親からのDVエピソード」で気分を滅入らせる(怖いというか不快なんだけど!)

しかしそのいびつな要素を拭い去るくらい、「ミステリーと豪華出演者」が大きな魅力になっているンでは……と思います。

あとは「主題歌」ですかね……。

流行りのバンドを起用して集客力を高める、って手法は邦画で多いです。本作ではKingGnuが楽曲を担当。なんですけど、KingGnuとホラーってめちゃくちゃ食い合わせ悪くないっすか?!KingGnuは繊細な歌詞と淡い歌声が魅力なンだから、「命とは」「罪とは」のような重厚な作品に向いてると思うンですよ。かたや本作はライトな大衆ホラー。

これがエンドクレジットに流れるンですが、マジで合わない。

配給側が「今流行ってんのKingGnuっしょ!」と安直に決めたんだろうな~感を拭えない(てか絶対そうだろ!)印象を受けました。

第二部(ネタバレあり)

スマホを忘れただけなのに

f:id:typasent:20200213182746j:image
(C)2020 映画「スマホを落としただけなのに2」製作委員会

事件が終幕し、映画終わるのかなーという段階で、私のなかに疑問が生まれました。

スマホ落としてないじゃん……

店のフリーWifiを繋いだことで個人情報が流出するのが事の発端なので、タイトルは「Wifi繋いだだけなのに」じゃん!と思ってたら、最後の最後でタイトルの意味を回収してくれます。

時間は就活生時代の美乃里(白石麻衣)に戻ります。

バスに乗り、受験する企業へ向かう美乃里。バスから降り、企業へ向かいますが、スマホをバスに忘れたことに気付きます。バスを追いかけようと振り向いた先には、美乃里のスマホを持って手を振る加賀谷(千葉雄大)。ここから二人の恋は始まったのでした──で映画は終幕。

この展開……安いなァ……。

何度観たことかっていうシチュエーション。それなら容疑者候補だった金髪社長(名前忘れた)と加賀谷の恋の行方が見たかったよ!てか金髪社長はなんだったんだよ!田中圭がおっさんずラブ出てるからブロマンス入れただけかよ!

しかも落としてないし。忘れただけだし。

というモヤモヤが強く残るオチでございました(汗)

音尾琢真は素晴らしい!

終始、拒否反応を起こしていた本作ですが、唯一良いなと思ったのが音尾琢真さんの演技。

北海道の人気劇団TEAMNACKSの一員なンですが、地味~な脇役が多く、大泉洋ら他のメンバーと比べると陰的な役割が多かったンですよね(舞台では光るのに!)

いつも「地味で優しいおじさん」キャラが多かった音尾さんですが、本作ではその真逆の「殺人鬼の一員&レイプ犯」を好演。

腕を出すとモリっとした筋肉。音尾さんってこんなにムキムキだったのか……!月光で不気味に光る音尾さんの筋肉。不穏な笑顔。車のなかで彼が美乃里を襲う場面はほんとうに恐ろしく、安い画面と演出のなかでもギラリと光るものを感じました……!

出番的には僅かでした。もっと出てほしかったなア……。

他のキャストの方々も、オーバーリアクションが引っかかるものの、総じて好演でした!白石麻衣さんも頑張っていました。

というわけで、映画「スマホを落としただけなのに~囚われの殺人鬼~」レビューでした!

コメント

タイトルとURLをコピーしました