映画「ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル」感想&考察(ネタバレありとなし)

コメディ
コメディ 映画
この記事は約8分で読めます。

太鼓の音はジュマンジの兆し──

ボードゲームのなかに入ってしまった4人の高校生たちのジュブナイルアドベンチャー!なのに主演はドウェインジョンソン(笑)

f:id:typasent:20191205175218j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

今回は映画「ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル」を感想&考察します!

第一部(ネタバレなし)

オリジナル版「ジュマンジ」

f:id:typasent:20191205181543j:image
© 1995 TriStar Pictures, Inc. All Rights Reserved.

本作はロビンウィリアムズ主演の映画「ジュマンジ」のリメイク。

なンですが、オリジナルのホラーテイストはほぼ残されていないお気楽コメディ!主演はロビンウィリアムズとは真逆の筋肉スター・ドウェインジョンソン!という前情報を聞いて不安を覚えたオリジナルファンも多いはず(鑑賞前の私がそうでした笑)

実際、ロビン版ジュマンジのファンからは否定的な意見も多いンですが、私の感想としては、いやしっかりジュマンジだったぜ!

冒頭。太鼓の音とともに発見されるボードゲーム・ジュマンジ。

男性がそれを見つけ、息子のアレックスに「面白いもの持ってきたぞ」と手渡します。

画面から感じる冷めきった親子関係。アレックスは「こんな時代遅れのゲームいらない」と棚の上に置き、テレビゲームを開始。すると青い光とともにテレビゲームのカセットに変貌したジュマンジ。彼はそれを見つけ、カセットを差し込みます。すると身体がゲームに吸い込まれ──部屋はもぬけの殻。

そこから20年経ち現在。

アレックスの家は薄汚れ、父はいつもしかめっ面の嫌われモノ。

息子は20年以上行方不明──という状況。

そして中盤。ジュマンジ世界に来た高校生4人は、ゲームキャラになったアレックスに出会い、5人で冒険を開始します。

これ、完全にオリジナル版の主人公・アランと同じ境遇です。

アレックスが住処にしている基地に彫られた名前はアランリックマン。

「昔、アランって人が住んでたらしい。そこを僕が使ってるんだ」

他にも、「ジュマンジを通じて少年少女が成長する」というテーマも共通。

オリジナルへの最大限の敬意が払われていることが分かります。

ブレックジュマンジクラブ

f:id:typasent:20191205175448j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

スクールカーストの上位と下位の同級生たちが、問題児として集められ、「居残り授業」を伴にする。そのなかで友情が芽生え、一緒に成長していく──というのが、欧米の青春映画『ブレックファストクラブ』の筋書き。今回のジュマンジは本作にかなり影響を受け作られています。

主人公のスペンサー(アレックス・ウルフ)は気弱な男子高校生。

かつて親友だったアンソニー(サーダリウス・ブレイン)は今やラグビー部のガチムチモテ男で、いつもレポート課題をスペンサーに押し付けます。

彼の威圧感に怖気づき、課題を引き受けるスペンサー。ある日それが教師にバレてしまい、居残りして地下室の清掃をするよう命じられます。

二人とともに居残りを余儀なくされたのは、ベサニー(マディソン・アイズマン)とマーサ(モーガン・ターナー)の二人。

べサニーは読書好きの真面目系女子ですが、ある日体育の授業でチームを組むよう教師に指図されたことに反抗したことから居残り確定。

マーサはリア充系女子。授業中スマホで会話してたことから居残り確定。

4人は衝突しつつ清掃を開始。するとそこでテレビゲームのジュマンジを発見。気休めにとゲームをプレイし始めると、4人はゲームのなかへ入ってしまいます。

f:id:typasent:20191205175524j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

この「ジュマンジに入るまでの下り」は明白にブレックファーストクラブですよね(笑)

ここからゲームを通じ4人が分かち合い、成長するだろうことがこのシークエンスで示唆されます。

対照的なキャラに変貌

ゲーム内のジャングルに放り出された4人。

それぞれゲームのキャラに変貌。

弱虫スペンサーはガチムチのブレイブストーン博士(ドウェイン・ジョンソン)

リア充ガチムチのアンソニーは、ストーン博士の武器を運ぶ小柄の黒人男性フランクリン(ケヴィン・ハート)

真面目系のべサニーはスタイル抜群美女のルビー(カレン・ギラン)

美人リア充のマーサはオデブ髭面男のオベロン教授(ジャック・ブラック)

f:id:typasent:20191205175336j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

現実世界の性格と真反対のキャラに変わった4人。

この「今まで受け入れてこなかった個性」を肌にまとうことで、弱みを克服し、新たな自分を見出していきます。

と書くと硬質なヒューマンドラマのようですが、心底くだらないギャグコメディとなっております(笑)

スペンサーは肥大な筋肉に胸躍らすも気弱な性格は変わらず。

自分の2分の1しか背丈のないアンソニーの威圧にビビるスペンサー。

ビビるドウェインジョンソンを初めて見ました、新鮮……!てかロック様の演技力に感嘆しました。いつもはただ暴れて破壊するだけの俳優さんって印象だったので(すいません汗)

そしてマーサは……シェーンブラック

「なにこのオッサン!」と喚く女化したシェーンブラック。だんだんホントに女子に見えてくるから不思議。

かくして4人はキャラに扮し、ジュマンジのなかを冒険することとなります。

カーストの異なる者同士の交流

本作の見どころのひとつは、スクールカースト上位と下位が冒険を通じて交流する場面。なかでもマーサとべサニーの触れ合いシーンが最高でした。

f:id:typasent:20191205181809j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

中盤。敵の小屋に侵入しようとするも、武装した敵が監視しており中に入れない。

そこでべサニーが「色仕掛けで誘惑している間に潜入する」ことを提案。

アンソニー「なあ、現実世界のべサニーなら良いけど、今のキミは……オッサ」

べサニー「私じゃない。彼女よ」そう言ってマーサを見つめます。

拒否るマーサ。しかし、その手しかないと考えたスペンサーは彼女を説得。

べサニーは彼女に「誘惑テク」を指南し始めます。

べサニーことジャックブラックが身体をくねらせ、唇を半開きにし、「こうやるのよ」と指南。マーサはぎこちない動作でそれを真似るものの上手くいかない。

「私、無理よ」マーサは俯きます。

「自信もって!」べサニーは彼女の両肩に手を置き「アンタ、神ってるわよ!

「わたし……神ってる?」

「うん、イケてる」

次第に女子力がUPするべサニー。

その過程で、徐々にふたりの間にある壁が取っ払われていきます。

べサニー「あんた、私のこと嫌ってたじゃない?」

マーサ「嫌ってない!住む世界が違うじゃない。あなたはイケてるグループにいて、私は……」

あんたもイケてる、とべサニー。

笑い合う二人。べサニー、イイヤツじゃん(惚)

第二部(ネタバレあり)

※以下、ラスト含めネタバレします。

アレックスとの再会

f:id:typasent:20191205175722j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

ラスト。スペンサーのアクロバティックな活躍によりゲームクリア。

4人は「ジュマンジ」と叫び、現実世界へ帰還します。

しかし、アレックスの姿はなし。4人はアレックスの父が住む邸宅へ向かいます。

陰鬱な廃墟と化していた邸宅は、清潔感ある外観となり、周囲にはクリスマスの装飾。そこへ車が一台やって来ます。玄関から出てきたアレックスの父はにこやか。車のなかから子どもが一人出てきて彼に飛びつきます。

車のなかからベビーカーを押した男性がひとり、現れます。

彼は4人に気付き、ゆっくりと近づきます。

「アレックス……?」

マーサの呼びかけに微笑むアレックス。

ゲームに吸い込まれた20年前の現実へ戻れたと告げる。

この展開……オリジナル版ジュマンジの逆展開!

オリジナルでは大人になったアラン(ロビンウィリアムズ)側の視点で、一緒に冒険した少年少女の幼少時代に遭遇。まだジュマンジに出会う前の少年少女にと再会し、彼らの両親に起きるはずだった「飛行機墜落事件」を未然に防ぎ、「両親の死」を回避して幕を閉じます。

今回のリメイク版は少年少女側の視点から、アラン側、すなわちアレックスに再会し、「アレックスの幸せを祝う」展開となっています。

思えば本作、オリジナルと節々で「逆」になってるンですね。

一番「逆」なのが、ゲームの舞台。オリジナルは「ゲームのキャラや敵が現実に出てくる」、本作は「現実のプレイヤーがゲームに入る」、と対照的な設定になっています。

敢えて逆にすることで、オリジナルが成し得なかった要素を盛り込むことに成功しています(例えば壮大なジャングルの映像は、CGが発達していなかったオリジナル版当時は実現できなかった映像表現です)

スペンサーの恋

f:id:typasent:20191205175757j:image
© 2016 CTMG. All Rights Reserved.

数か月後。

スペンサーとアンソニーが仲良く並んで登校。

視線の先には友人と話すベサニー。

「海外旅行に行きたいの。ジャングルとか!」

オシャレとスマホにしか興味のなかったべサニーでしたが、ジュマンジの一件以来、旅行の楽しさ=外の楽しさを知ったようです。

べサニーと合流し三人で登校。

アンソニー「(アレックスに)あれからマーサと話してンのか?」

スペンサー「いや……」

勇気出して、とべサニー。誘えよ、とアンソニー。

そこへ、俯いて歩くマーサの姿が。

スペンサー、彼女のもとに走る。

マーサが顔を上げるとすぐキス!カメラが二人を回る!

真っ白に輝く背景!エンドクレジット!「ウェルカムトゥジャングル~♪」

ヒョエー!楽しィー!

やったぜスペンサー!

いや、アホな表現ですいません、でもこれしか浮かばないんです!ヒョエー!ヒャッハー!ジュマンジ!

というわけで以上、映画「ジュマンジ:ウェルカムトゥジャングル」レビューでした!

続編レビューはこちら↓

404 NOT FOUND | T%BLOG

コメント

タイトルとURLをコピーしました