トムクルーズ主演映画「アウトロー」感想&考察(ネタバレなし) 80年代ハードボイルドが甦る!

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そのトムクルーズ、凶暴につき。

 

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(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

ハリウッドきってのイケメン俳優・トムクルーズが挑んだアクションスリラー映画「アウトロー」。

ただの娯楽アクションと思うなかれ。本作は80年代硬派ハードボイルドを現代に甦らせた大名作なのです。

 

今回は映画「アウトロー」を感想&考察していきます!(ネタバレなしです)

 

 

トムクルーズと80年代映画

 

トムクルーズの代表作「ミッションインポッシブル」。

彼の初プロデュース作品として登場した本作は、その後シリーズ化し人気を誇っています。

 

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(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

 

4作目までしか観ていないけど、「娯楽スパイアクション」ってイメージ。

 

ぜひ、5作目以降を観てくれッ

 

5作目「ローグネイション」の監督は、アウトローでも監督を務めたクリストファー・マッカリー。ローグネイションの出来が気に入ったトムクルーズは、次作「フォールアウト」でも彼を起用します。

 

どこが気に入ったのか。

演出力など、監督としての手腕はもちろんですが、何より「80年代映画へのオマージュに溢れている」ところが、トムが好いた理由と推察しています。

 

イケメンハリウッドスターとして、輝かしいキャリアを築いてきたトム。

爽やかなルックスから「オシャレ雰囲気アクション大作のスター」というイメージを持たれかねない彼ですが、その実は硬派なハードボイルドを好む映画ヲタではないかと思っているんです。

 

それが初めて顕著に表れたのが本作「アウトロー」です。

 

余計な音楽はいらない

 

本作の特徴のひとつが「カーアクション」。

トムがスタントなしで車を運転しています。

 

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(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

ニューヨークの夜の街を車たちが駆け、時にぶつかり、消えていく。

その様子が、一切の音楽なしで展開されます。

聞こえるのはエンジン音と息づかい。

 

ミッションインポッシブルと真逆!

 

この「派手な音楽がない」ところがとっても80年代ハードボイルドっぽい。

カーアクションもリアル重視な演出が古き良きアメリカ映画を彷彿させます。

 

音楽なしはカーアクションだけではありません!

 

まれに流れるものの、全体的に音楽は控えめ。

盛り上がりそうな終盤のアクションでさえ、音楽はなく、冷たい雨音と身体をぶつけ合う音だけが響きます。

 

そのため、緊張感がハンパない。

 

この「音楽なし展開」で一番好きなシーンは、中盤、警官とトムが対峙する場面。

 

駐車場に車を入れ、停車するトム。

彼が顔を上げると、そこにはトムを殺人犯と疑う黒人男性警官の姿。

にらみ合うふたり。ギアに手を置くトム。背中に潜めた拳銃に触れる警官。

「降りろ!」警官が叫び銃口を向けた瞬間、ギアを動かし猛スピードでバックさせるトム。夜のハイウェイに消えるトムの車を、黒人警官は車で追いかけていきます。

 

この一連の無音シークエンス。

本作のなかで最もハラハラする展開です。

 

ハードボイルドシーンの巧さ

 

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(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

多くを語らぬ流れ者

ハードボイルドといえばこのキャラ設定でしょう(笑)

 

本作の主人公・ジャックリーチャー(トムクルーズ)もまさにそれ。

 

出身も、職業も不明な謎の男が、殺人事件の真相に迫っていく……というのが本作の大筋。

フツーのハリウッド映画であれば、その大筋を最大限広げたアクションミステリー!に昇華していくはずですが、本作はその要素は半分。もう半分は「80年代ハードボイルド」に費やされています。

 

「ハードボイルドシーン」を象徴するのが、チャラ男たちと対峙するシーン。

 

トムが居酒屋で酒を飲んでいると、少女が目の前に。

頬杖をつき誘惑する彼女に「悪いが、金がない」と伝えるトム。

「わたし、娼婦じゃない」叫び立ち上がる少女。

「どうしたんだ?」数人のチャラ男が二人の前に現れます。

娼婦と言われたことをチクる少女。「そうなのか?」と男らはトムに問い質します。

「俺が言いたかったのは、タダより怖いものはないってことだ」顔を上げるトム。表へ出ろ、と男ら。ため息をつき彼らは外へ出ます。

トムを取り囲む男ら。ニヤニヤし傍観する少女。

 

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(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 

「絡んできたのはそっちだからな?」後悔しても知らないぞ、とトム。

ほざけバカ、と笑い合う男ら。襲いかかる男らを一気に薙ぎ倒すトム。唖然とする少女。「まだやる?」とトム。少女は逃げ出します。

 

舐めてるとまずいよ~からの生々しい体技で圧倒。

カタルシス溢れる場面。ごちそうさまです。

 

こういったシーンが随所にあるのが本作の魅力。

 

挟まれるギャグ展開

 

終始カタそうな映画だね。

 

それがけっこうギャグシーンも多いのよ……。

 

例えば、トムが一人で家宅捜索している時に男ふたりが襲撃するシーン。カートゥーンアニメを彷彿させるスラップスティックシーンになっています。ですが場面的にはいたって真面目。

 

ギャグなのかマジなのかわからん(笑)

 

他には、女弁護士であり相棒のヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)との漫才シーン。

トムとハレンが自宅で事件について話してる間なぜかトムは常に裸。ハレンはついにブチギレ。「服ぐらい着てよ!」

そのハレンも、次第にトムに恋心を抱き始めて露出度の高い服を着るようになる……という、どっちもどっちやないかい!という展開になっていきます(笑)

 

 

というわけで、ハードボイルドであり、80年代オマージュであり、トムクルーズであり、ギャグ映画でもあるという多層的魅力に溢れた「アウトロー」、是非、ご鑑賞ください!

 

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