映画「夜は短し歩けよ乙女」感想&考察(ネタバレなし)見方次第でセカイは輝く!

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こうして出逢ったのも、何かのご縁。

今回は、森見登美彦原作×湯浅政明監督の鬼才タッグで贈る、ロマンチックコメディアニメ「夜は短し歩けよ乙女」をご紹介します!

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ネタバレなしです!

湯浅ワールド炸裂!

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実は私、森見登美彦小説の大ファンなんです。

何が素晴らしいか?というと、中二病感溢れる文体。

リア充路線から外れた大学生の男、でも自尊心だけは高い。

そんな彼が「私」を一人称に、セカイや日常を歪んだ切り口で語りだす。

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その物言いや視点が、まさに大学時代の自分だったンですよね(笑)

で、じゃあ物語はどうか?というと、森見登美彦作品はストーリーは二の次。

こと「夜は短し~」に至っては、ほぼ物語はないんです。

なので、コレを2時間の映像作品にするってのはかーなり無茶な企画。

それを実現したのが、鬼才・湯浅政明

ポーズを決める鬼才。https://spice.eplus.jp/articles/214923より。

彼は本作以前にも、森見登美彦原作の「四畳半神話大系」のテレビアニメを手掛けています。

四畳半~もほぼ物語ナッシングなんですが、なかなかどうして面白い!

森見登美彦が表現する「イケてない男子の独白」をそのまま活かしつつ、物語的不自然さはダイナミックなアニメ表現でカバー。

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まさに鬼才ふたりが二人三脚でつくったアニメシリーズだったンです。

「セカイは素晴らしい」というメッセージ

湯浅政明監督作品の特徴は「セカイの肯定」。

例えば、彼の代表作「マインドゲーム」。

ダメダメ男子が死を経験したことで、「人生、生きたいように生きよう!」と、死を怖じずにやりたい放題。

すると、セカイが突如輝いて見え始める。

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このメッセージ性は森見登美彦作品にも共通します。

夜は短し~の舞台は、私たちが暮らす日本。

京都で暮らすごくごく普通の大学院生が、一晩飲み歩くだけの話。

大学院生にとってはしみったれた一夜なのですが、ヒロインの乙女から見ると、幻想的でロマンチックなセカイ。

C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

同じ光景を見ているはずの二人が、全く異なる捉え方をしてるわけです。

このメッセージ、個人的に竹原ピストルの「シャボン玉」という歌を思い出しました。

同じじゃないんだ

なんか面白いことないかなって思うのと

なんでこんなつまんないことばっかなんだって思うのは

同じじゃないんだ


つまり、見方次第で毎日は輝くことを伝えているわけです。

ご縁って素晴らしい

本作は主に「黒髪の乙女」と、彼女に恋をする大学院生である「先輩」のふたりで展開されます。

「私」こと「先輩」(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会
黒髪の乙女。(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

美人で清楚な乙女と、スクールカースト下位でくすぶる大学院生の先輩。

フツーに生きていれば決して交わることのないふたりが、さまざまな人々との関わりによって繋がっていきます。

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この「繋がり」こそ本作最大のテーマ。

ご縁によってあらゆる人物が救われていきます。

例えば、孤独な老人・李白。

彼は「人生は虚しい」と呟きながら酒を飲む。

対して乙女は「人生は豊か」と微笑み酒を口に運びます。

(C)森見登美彦・KADOKAWA/ナカメの会

どうしてか問う李白に、乙女は「ご縁」が理由と伝えます。

孤独ゆえに豊かでないと呟く李白に、乙女は「李白さんのおかげでさまざまな人に出会えた」と語り、彼が決して孤独でないことを伝えます。

ひとりぼっちと思っていても、誰しも必ず「繋がり」はある。

見方を変えることで、それに気づくことができる。

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この映画を観ている我々全員が、見方次第で人生を豊かにできることを伝えているわけです。

不満点(汗)

総じて快作ではあるンですが、欠点を挙げると、本作は若干冗長に感じマス。

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とかく話が行き当たりばったりなので、次第に飽きてくるんですよね(汗)

四畳半~のような、各回30分のシリーズモノであれば集中力が続いたンですが、

90分以上になると若干ダレる部分がありましたね……。

というわけで、不満点も挙げましたが、それ以上の魅力が詰まったジェットコースタームービーとなっております!

未鑑賞の方は是非、ご鑑賞くださいませ!

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以上、映画「夜は短し歩けよ乙女」レビューでした!

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