【書評】オードリー若林正恭著「ナナメの夕暮れ」

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人見知り、女性への恐怖心。

社会に馴染めずもがき苦しむ姿を記した、オードリー若林正恭著「社会人大学人見知り学部卒業見込み」。

本作「ナナメの夕暮れ」はそれから数年後、人見知りから脱皮しかけた若林さんが、過去の生きづらさを回顧しながら、社会をナナメにみて生きる日々を綴ったエッセイです。
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ちなみに、私も若林さん同様、人見知りデス(笑)

なので、前作「社会人大学〜」は共感しっぱなしでした。
しかし本作ではそこまで共感はなく……。
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おそらく、私自身がまだ「生きづらさ」から抜け出せてないからと思います(汗)

そこで今回は、生きづらさを脱しつつある若林さんの日々を、絶賛生きづらさ更新中の私が紹介&考察していきます!

みんなといないと寂しい人

一人旅が好きな若林さん。

そんな彼がついに「ひとりゴルフ」を始めます。

「一人で回る人なんていないよ!」と笑われたとき、彼はその言動を冷静に分析。

「みんなといないと寂しい人」がいて、そういう人は「みんなが、みんなといないと寂しい」のだと思い込んでいる。だから、一人でどこかに行った話をすると「寂しくないの?」と聞いてきたりする。(同書21Pより)
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「みんなといる」が通例化してるンですね。

「社会人大学〜」時代も一人が好きだった若林さんですが、ここまで達観してる様子はなく、一人でいる自分への劣等感を感じる内容でした。
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私も一人が好きですが、まだここまで達観できていません(汗)

なぜか?おそらく、
  • プライド
  • 20代

が理由と思いマス。

一人でいる自分への寂しさというよりは、「誰かといないと成長しないんじゃないか」とか、「このままでいいのか」という焦りが生まれるンですよね。

これってプライドが起因だと思っていて。

要は「自分はこんなもんじゃない」と、理想の自分に目を向けてるからと思うンです。

若林さんも、そうした時代があったそうです。

理想の自分に追いつかないことに苦しんでいるから、自分と世界を呪って、人を嫌な気持ちにさせて、付き合ってくれた彼女を傷つけ、いろんな人に迷惑をかけてきた。なんということだ。理想の自分に追いつこうとしているから、今日の自分を生きることはなく、常に未来の理想化された自分を生きている。だから、今日をずっと楽しめなかったんだ。(同書57Pより)
この「気づき」を経て、若林さんは「今」に目を向け始めます。
すると、今まで嫌悪の対象だったもの、例えばゴルフ、も、案外楽しいと思えたり。
ピリついたライバル意識や、突然湧き上がる苛立ちもなくなったり。
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アラフォーを迎えた若林さんは「生きづらさ」を楽しみ始めるのでした。

ベストスコアを維持する

現在、私には目標があります。

  • 本ブログを人気ブログにする。
  • Webデザインスキルを磨く。

などなど……。

目標を追いかけながら、成果が出ると喜び、つまずけば落ち込む毎日です。

若林さんも、お笑いやアメフトに対し、そうした気持ちで臨んでいたそうです。

高校時代、アメフトをやっていた。試合前はロッカールームでチームメイトとビンタを張り合い、雄叫びを上げる。10代の頃はそれでよかった。(同書110Pより)
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そんな若林さんが、ゴルフを通じ、あることに気づきます。

だけど、ゴルフ。
構えた時に、まず遠くに飛ばそうという欲を消す。
方向を確認した後は、ボールをクラブに当たるまで最後まで見つめる。
目標を見ないで今日だけ。今だけ。遠い夢はもう見ない。
力を抜く。力んだ方が飛ばないから。(同書110Pより)
「力を抜いて、欲を捨て。結果を意識せず、今ここに集中する。」
すると、より遠くまで飛ばせる。
若い頃は遠い先を見つめて走りがち。
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事実、今の私がそうです(汗)

本書を読み終えた今も、こうした考えに至れない自分がいます。
しかし、「前に進む」よりも「今を生きる」ことのほうが、最も早く目標に近づく方法なのかもしれません。
ゴルフの帰りに先輩に「大体、自分の能力も分かっちゃって、できることが限られてることが分かっちゃって、スーパースターになれないと分かったらこれから何をすれば良いんですかね?」と聞いたら、その方が「ベストスコアを維持するっていうのも難しくておもしろいんだよ」とおっしゃっていた。(同書111Pより)

自己否定と闘ったところで…

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突然ですが、みなさんは失恋したとき、どう思いますか?

落ち込む……。

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自分と相手、どっちが悪かったと思いますか?

自分、かな……。

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私もそうです(笑)

自信のない人は、失恋すると自分に価値がないと落ち込む。
相手と合わなかったんだなと思えず、自分が悪かったと思いこむ。
その価値を取り戻すために相手を取り戻そうとするが、それは独りよがりなので相手にとっても自分にとってもロクなことはない。(同書87Pより)
だから、自分に自信を持とう!
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……って、言うは易しですよね(汗)

失恋で「相手が悪い」と思えるかどうかは、その人の恋愛実績だったり、性格だったり、今からは変えれない不可抗力的なものが関係してると思います。
自分に自信が無い理由を、精神医学や心理学に頼ったところで原因は分かるかもしれないが気休め程度にしかならないだろう。(中略)ぼくの結論は「自己否定とまともに闘ったところで勝ち目がない」というものだ。(同書87Pより)
若林さんは、そんな不可抗力に抗うより、「受け入れる」ほうが効果的とおっしゃっています。
経験上、自己否定は完治を目指すのではなくシャットアウトという対症療法が一番有効だ。(同書87Pより)
「楽しい」と思えることで時間を埋めまくる。
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思い出さないようにする、という方法ですね。

向き合ったらストレス溜まるだけだし、何より向き合っても過去は変えられないですしね(汗)
シャットアウトを続けていれば、記憶はいつしか時間とともに風化し、思い出すことも減ります。
器用に対処できない私のような「生きづらさ現在進行形」人間にとっては一番の対処法です。
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というわけで以上、「ナナメの夕暮れ」書評でした!

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